探偵はBARにいる見てきた。


[探偵はBARにいる/探偵さんと高田くん]

謎の女との接触が呼び寄せた三つの殺人事件−。不可解な事件の真相は?謎の女の正体は?全てが終わる時、探偵を待つものは?東直己の人気シリーズ<ススキノ探偵シリーズ>が遂に映画化!

原作あることも知らず、大泉さん面白いなぁというノリで見てきました。評価は"70点/100点満点"くらい。以下、感想メモ。


探偵はBARにいる(PG-12)

舞台は北海道ススキノ。全体的に彩度の高い、古き良きテレビドラマ風な演出。演技が芝居くさい!そして展開がベッタベタなひねりもない王道!そんなチープっぽい映画を作りたかったんだろうという監督の熱意が伝わってきます。それが気に入らなければ、たぶん面白くない映画です。

良かった点は、

  • キャラがおもしろい。サブ含めていい味。
  • テーマ曲が良い、歌詞が最後に驚く。EDの入り方は思わず前のめりになった。
  • 謎解きがない分、話が分かりやすく、変な横道にそれずストレート

そんなところです。

大泉節がすごい!始終探偵さんがただの大泉さんでした。
そして探偵の高田くん(松田役)。24時間暇さえあれば寝ていたい彼のテンションの低い感じが溜まりません。
探偵(名前なし/大泉役)が彼のポンコツ車の上に乗り、双眼鏡で敵のアジトを覗いているのに、
「降りろよ…」
と雪玉をべしべし作って投げつけるシーンが可愛くて仕方がなかったです…。

あとは、雪埋めになった探偵が命からがら這い出してきた後、お風呂に入るのですが、
探偵「なんでこんなことするんだと思う?」
高田くん「警告なんじゃない。これ以上深入りするなっていう」
探偵「なるほどね。……そう口で言ってくれればいいのにね!!」
っていう、うろ覚えなんですがそんなやりとりが楽しいです。他にもクスっと笑えるシーンがたくさんあるので、是非見てくださいな。

小雪さんは相変わらず、派手じゃない美人だなぁと思って眺めていました。影のある役が合いますね。他にも露出魔のウェイトレスとか、鼻ピの高橋(弟)さんが、一瞬誰かと思うほどキャラぶっとんてで素敵です。


気になったのは、

  • 出すだけ出したけど意味が分からない、アクションシーンでの敵さんの雪かきブル
  • 最後らへんの探偵が列車で悔しがるシーン

特に最後のあたりの探偵のシーン。いくら安い演出だとしても、台詞も声の出し方も、また撮ってるアングルも、ラストの見せ場なのに何の気持ちも伝わってきませんでした。


総評としては、何か物珍しい感じがしない作品ですが、見て後悔することはない、と思います。アクションも推理も見ごたえがある、といったわけでもないので気楽に見るのに最適だと思います。が、暴力シーンや女性の裸体もあるので、ご注意を。